【発達障害】人間集団に馴染まなかった人間の昔話
私の自我の目覚めは、小学校高学年である。恐らく、平均より遅い。
それまでは、学校の休み時間は1人で中庭をうろうろし、好きなうんていをして、砂場の淵を歩いて、一輪車をして、寂しさというものを全く感じなかったことを覚えている。
そして、きっと、それが私の本来の姿である。
私は優等生だったし、それから学生であることを終えるまで、ずっと優等生であり続けた。勉強、特に理数系は、平均よりできたのだ。偏差値60くらいの学校では、他の教科も、平均以上にはできた。
これは生まれつきの資質であり、誇ることでも何もない。
ただ、私は問題をずっと抱えていた。学校の先生というものは、「勉強ができる」と何も言わないものなのだな、と心の中で冷笑していたのを覚えている。
私は人間に馴染まなかった。
公立の小学生時代も周りに決して馴染んでいなかったが、私立中学に進学先を決めていたため、「ここに馴染まないが、進学したらそうでもないのかも」と思っていた。
しかし、それは間違いだったのだ。
続きを読む【発達障害】コミュ力がなくて何が悪いの?――TEDから知る人間の多様性
就職活動の時、私は企業が求めるコミュニケーション能力というものに悩まされた。
そして、ある日、悩まされる割に、その悩まされるものの定義が曖昧なことに気付いた。
コミュニケーション能力とは?
- 初対面の多くの人と親しくなる力
- 人と信頼関係を築ける力
- 相手の気持ちを察することができる力
- 論理的に物事の概要を伝えることができる力
- ディベートができる力
などなど、様々な面がある。曖昧なものを求められてもね、と簡単に割り切ることができたら良かったが、最終的には大学のカウンセリングを受けるまで悩んでしまった。
その後、友人から、TEDの講演を教えてもらったことを思い出し、もう一度見直すことで、自信を少し取り戻すことができた。
その講演を以下に紹介する。
続きを読む【発達障害】飲み会攻略方法
私(発達障害グレーゾーン)の飲み会における特性を、以下に記載する。
- 煩い場所が苦手(聴覚過敏)
- 狭くて暗い場所が苦手
- 人混みが苦手
- 大勢の人が雑談する場所で、場面緘黙が生じる。
- 大勢の人の声が聞こえる場所で、特定の人の声が聞き分けにくい。
このように、私は飲み会にかなり不適な人間である。実際、あらゆる飲み会で、楽しいと思ったことはあまりない。
また、居酒屋で何度もパニック障害が起き、それ以降居酒屋の雰囲気に恐怖すら感じる。
普通の人が嫌がったり好んだりすることに対して、恐怖を感じる私はなんて社会不適合者なのだろうとよく悩んだ。
今は、『普通の人の振りをして時間が過ぎるのを待つ』ための方法を確立したため、以下に記載する。
※このブログの記事全てに言えることだが、これはあくまで「私が」楽に生きるための方法である。
【発達障害】発達障害当事者が幸せに生きる方法
今までの私の人生は間違っていた。
最も苦手である、対人関係の能力の欠損を、埋めよう、埋めようとしていた。それらは、労力がかかる割に、見返りがほとんどない。
発達障害の人全般に言えることだが、能力には定型発達の人よりも凹凸がある。凹の部分ばかり見ていると、自己肯定感の減少、ひいては鬱症状を生じる可能性が高い。これが、いわゆる、二次障害なのだと思っている。
※無理にそれを補完しようと、多くの時間を全力で活動し、疲れ果てたのが私である。
一方、凸の部分は、放っておいてもそれはそれなりだったため、目にかけようとしなかった。これが私の間違いだった。